『日本再興戦略』を読んだのでメモ

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落合陽一の『日本再興戦略』を読んだのでそのメモです。

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

日本は欧州型と米国型の制度を取り入れて近代化したが、時代に合わなくなってきた。
日本人の性質に合うもの合わないものを精査しつつ変えていかないといけない。

日本人の性質

公平にこだわり、平等にはこだわらない。
例えば、センター試験のような公平な試験にはこだわるけど、教育機会の格差などの平等にはこだわらない。
西洋的な”個人”は合わない。西洋的な思想は個人が神を目指す思想。日本人は自然の中の同質性、均質性に紐づく。
仕事のON/OFFの切り替えも合わない。高ストレスな仕事のオンと、休息のオフは合わず、ストレスなく続けられる様々な仕事の中でずっと働くことが合っている。ワークライフバランスではなくワークアズライフ。
日本人は個人としては異端になりにくいが、集団としては異端になりやすい。オープンで流動的なムラを全国につくることが大事。
西洋国家的な中央集権化は合わない。ローカルの再発見に力を入れて10万〜100万人の人口都市、つまり市レベルで自治を行っていくのがいい。ex.つくば市、福岡市
天皇を象徴とし、官僚が実務を行う官僚主導の管理経済型の仕組みを大化の改新からずっとやっている。
国教を定義せずに、信仰を定義した特殊な国。
士農工商のようなカーストが合ってる。
百姓のような100の生業の仕事ポートフォリオをもつこと目指すのが良い。
画一化はマスメディアの罪。
日本は拝金主義。文化、美意識、教育で拝金主義を変えないといけない。

 

 テクノロジーの進化

ます生産からダイバーシティ生産へ。
自動翻訳の普及。伝える言語の学習より伝えたいことが大事。
自動運転が普及。タクシーが安い。職業運転手は昔のエレベーターガールのような存在に近くなる。渋滞の解消。
第五世代移動通信システムで通信速度100倍、容量1000倍。2020年から東京でスタート。遅延が1ミリ秒の遅れになる。空間伝送がやりやすくなる。二次元データのやり取りから三次元データのやりとりにかわる。
前出の自動運転ともミリ秒の遅延であれば相性が良い。
これから物質と仮想現実と複合現実の区別がつかなくなっていく。

 

日本再興戦略

人口減少、高齢化がチャンスである理由。1つめ、労働者がいないのが共通認識なので、自動化、省人化に対する抵抗がない。2つめ、他国に先駆けての問題のためソリューションを輸出できる。3つめ、子供が少ないので貴重という意識ができ、子供に投資しやすくなる。
明確なビジョンがあり、そこにテクノロジーを活かせるのであれば海外投資家から見ても投資対象になりうる。

機会化により生産性を増やせば人口は6000万ほどまで減っても良い。移民受け入れは微妙。

再興の切り札はブロックチェーン。非中央のトークンエコノミー。いろいろなVALUやタイムバンクやポイント制度などで親和性ある。自治体のICOで攻めの投資ができる。

 

政治

機械自衛軍つくろう。インドと仲良く。インドのこともっとしろう。

いまの民主主義はマスがでかいのでもっと小さく考えないといけない。地方自治をすすめよう。

マッチョなリーダーから弱さのある共感できるリーダーへ。

教育

磨くべき能力ふたつ。ポートフォリオ・マネジメントと金融的投資能力。

複業化していくのでそのポートフォリオをどうすればいいのかを管理する力。どの仕事をコストセンターにして、どの仕事をプロフィットセンターにするか考える。金融的投資能力とは何に張るべきかを予測する能力。時代感覚をつかむことが大事。

以上の2つの能力を磨くために幼児教育として五感を振るに使ったほうが良い。幼稚園にいかなくていい。小学校では好きなものや好きなアクティビティをみつけること。

高校はダメダメで、受験の弊害。センター試験なくした方がいい。大学では研究。

 

仕事

ワークライフバランスは合わない、ワークアズライフになるので、ストレスマネジメントが大事。

兼業解禁と解雇緩和。自分探しより自分ができることから始める。最先端の技術の発達速度が人の学習スピードより早いので目標設定してる間に時代が変わっていくので予測が意味なくなる。やったことで自分らしさが逆に規定される。

自分がそれをしたいのか、できるのか、やるべきなのかの区別はつけたほうがいい。

 

 

めちゃくちゃ乱暴なメモなので本を自分で読んでみてね。